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あっきー and Company

順張りと逆張りの損益分布

順張りと逆張りの特徴

順張りとは価格が上がっているときに買って、下がり始めたら決済するトレードのことをいう。もしくは下がっている時に売って、上がり始めたら決済するトレードのことである。

反対に、逆張りとは価格が下がっているときに買って、上がったら決済するトレードのことをいう。もしくは上がっているときに売って、下がったら決済するトレードのことである。

(参考:順張りと逆張りの是非

 

順張りと逆張りの損益分布

上記の定義からすると、順張りで買いを入れた場合、価格が上昇し続ける限りには保有し続けるのが正しく、価格が下がったら即決済するのが正しい。

すなわち、利益が出ている限りは決済せず、逆に損失が出たら即決済していくというのが正しい。

これを実践すると、トレードは必然的に損小利大となり、勝率は50%を割って、数は少ないが金額は大きな勝ちで、数は多いが金額は小さな負けをトータルでカバーしていくことになる。

順張り戦略で、横軸に損益(もしくは獲得pipsでもいい)を、縦軸に頻度を取ったヒストグラムは下記のようになる。

ヒストグラムはマイナス側に頻度が多く、プラス側に裾野の広い分布をもつ、いわゆるポジティブスキュー(正の歪度)の形を示す。

実際には、上のヒストグラムにあるようにTP、SL付近で頻度が多くなったり、完全になめらかな分布とはならないが、傾向としてはそうなると思ってもらえばいい。

 

反対に逆張りの場合は、買いを入れたとしたら、価格が上昇したらすぐ即決済するのが正しく、価格が下がる限りには粘り続けて少しでも戻したら決済するのが正しい。

すなわち、利益が出たら即決済し、損失が拡大していく局面では粘り続けるのが正しい。

これを実践すると、トレードは必然的に損大利小となり、その分勝率は高くなって、数は多いが金額は小さな勝ちで、数は少ないが金額は大きな負けをトータルでカバーしていくことになる。

逆張り戦略で、横軸に損益(もしくは獲得pips)を、縦軸に頻度を取ったヒストグラムは下記のようになる。

ヒストグラムはプラス側に頻度が多く、マイナス側に裾野の広い分布をもつ、いわゆるネガティブスキュー(負の歪度)の形を示す。

(ここでも、上のヒストグラムにあるようにTP、SL付近で頻度が多くなったり、完全になめらかな分布とはならないが、傾向としてはそうなる)

 

あるトレード戦略は必ず偏りをもつ

結局、トレードには順張りか逆張りの2つに大別されるため、裁量にしろ自動売買にしろ、単一の戦略についてトレードを重ねれば損益分布は上記のような偏りを持った分布を示す。

これをバランスの良い、すなわち歪度に偏りのない分布にしていくためには、ポートフォリオの考え方で順張りと逆張りのロジックを併用するのが重要である。

単一のロジックでこのバランスを取ろうとするのは基本的には無理である。何故か?

例えば順張りロジックで勝率を高めようとすれば、ある程度プラスになったところで決済することになるが、買いの順張りで上がった時に売るのは、冒頭の定義でいう「価格が上昇し続ける限りには保有し続けるのが正しく」という考えに反するからである。

したがって、買いの順張りで上がった時に決済したとしたら、上がっているのだから即再エントリーしなければならないのである。

これでは順張りなのか逆張りなのかわけがわからなくなる。

そういう意味で、単一のロジックでスキュー(歪度)のない損益分布をもつトレードを実現するのはやはり無理である。

(逆張りの場合も同様)

 

そうすると、巷に溢れる順張りで高勝率を謳うトレード手法は、上記の矛盾を抱えているといえる。

例えば、下記のヒストグラムは順張り・高勝率という某スイングEAのバックテストにおける損益分布をヒストグラムで表したものである。

順張りならば損益がマイナスになったところで損切りしなければならないのだが、このEAではマイナスになったらSLにかかるまではひたすら粘り続け、運よくプラス圏に戻ったらゼロ決済するというロジックになっている。

したがって、分布はゼロとSLの間に空白があるいびつな形を示す。

このような損益分布だから優位性がないとはいわないが、連続性がなく、SL値は過去の結果に基づいてのみ決めている(しかもボラティリティやレート水準を考慮しない固定pips)という点で、このロジックは過剰最適化(カーブフィッティング)に陥っている可能性が低くない(事実、バックテストほどの成績は残せていない)。

これが、私が市販の高勝率EAをあまり好きではない理由である。

このような市販EAはホントに多い。バカの一つ覚えかってくらい多い。

賢明なトレーダーの皆さんにはこのような見せかけの高勝率EAには引っかかってほしくないものである。

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コメント

  1. お久しぶりです。
    あらたです。

    大変勉強になりました。
    研究家ですね。
    素晴らしいです。

    あっきーさんの記事内容を見て
    私も研究しよう!
    頑張ろう!

    なんて思いました。
    ありがとうございます。

    • あらたさん

      ご無沙汰しております。
      コメントありがとうございました。

      漠然とバックテスト結果を見るよりも、こういう分析を皆さんされるといいんじゃないかと思って書きました。
      参考になったなら何よりです。

      まだまだ続きます!

    • ナン
    • 2017年 10月 09日

    私には難しすぎてさっぱりです。

    「買いを入れたとしたら、価格が上昇したらすぐ即決済するのが正しく、価格が下がる限りには粘り続けて少しでも戻したら決済するのが正しい。」とありますが、たとえば下がってる最中に決済するのはダメなのか?また、少し戻したら決済ではなく利益がプラスになるまで決済しないのはダメなのか?と思ってしまいました。

    • あくまで原則ですが、逆張りロジックの場合は、下がっているときに買いポジションを決済すると売りの順張りになってしまうのでダメということになりますね(ロジック的に矛盾する)。
      プラスになるまで決済しないということにこだわると、ポジションが拘束されてしまいますし、いい逃げ場があってもそれを全部無視してしまうことになるため、あまり良い戦略ではないというのが私の考えです。

    • ナン
    • 2017年 10月 10日

    確かにロジック的にはそうですね。

    しかし、下がっている時に買いポジを決済するとダメとありますが、これって固定ストップ入れれないという事になりませんか?それはちょっと怖いような気もしますが・・実際はどのようにしてますか?

    ちょっと話はそれますが、ちまたの逆張りEAはとにかくストップが大きい気がします。大きくしすぎてもダメような気がしますけど・・ただ私もどれくらいの大きさにしていいのかもわかりません。

    • >下がっている時に買いポジを決済するとダメとありますが、これって固定ストップ入れれないという事になりませんか?それはちょっと怖いような気もしますが・・実際はどのようにしてますか?
      もちろん絶対ダメなんてことはなくて、暴落とか全く戻しがない場合に備えて固定ストップは入れます。
      ただ、頻繁にストップにかかってしまうようであればそれは順張りになってしまうので、逆張りの場合はめったにストップにかからないような十分離れた場所にストップを設定する必要があります。
      粘っていれば、少し戻して有利になった局面で決済できる確率は高くなりますからね。
      ただ、ストップが深いだけで評価損時は一切の決済ロジックがない、というEAは個人的にはクソだと思っています。

      >ちまたの逆張りEAはとにかくストップが大きい気がします。大きくしすぎてもダメような気がしますけど・・ただ私もどれくらいの大きさにしていいのかもわかりません。
      優秀な逆張りEAは多少ストップを変えてもそんなに成績は変わらない、というのが個人的な意見です。
      ストップを少しいじっただけで成績が大きく変わるのであれば、それは過剰最適化の可能性が高いです。
      ゆうしゃさんの下記記事が参考になるかと思います。
      http://yushafx-ea.com/blog/2269/

      と、偉そうに講釈垂れてすみません(^^;

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